【技術解説】レジリエンス住宅 ― 倒壊を防ぐ先にある「被災後も住み続けられる家」の設計

「命を守る」ことは大前提。しかし、地震のあとに「日常を維持できるか」。
日本制震システム株式会社が提唱する「レジリエンス住宅」のコンセプトは、私たちが推進する「サイエンス防災®」の理念を具現化したものです。
本コラムでは、その核心的な技術と論理を構造科学の視点から解説します。
レジリエンス住宅の要点
- 累積ダメージの回避:繰り返す余震による構造体の劣化を、制震技術で最小限に抑制。
- 生活継続性の確保:倒壊を防ぐだけでなく、被災直後から「自宅での生活」を継続可能に。
- 資産価値の保全:構造ダメージを抑えることで、修繕コストを劇的に低減し、建物の寿命を延ばす。
当技術が向いている方々
- これから家づくりを検討される施主様
- 既存住宅・古民家の耐震改修やリフォームを検討されているオーナー様
- BCP(事業継続計画)対策を強化したい企業・施設管理者様
耐震・制震・免震の比較と位置づけ
構造設計の権威・高橋治教授(東京理科大学)の知見に基づき、各工法のレジリエンス性能を比較しました。
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| 性能・特性 | 耐震(基準) | 制震(MER SYSTEM等) | 免震(ハイエンド) |
| 命を守る力 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 建物を守る力 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 余震への耐性 | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| コスト効率 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
| 既存建物への適応 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ |
【各工法の位置づけ】
「耐震」は安全の土台ですが、繰り返す揺れには脆い側面があります。一方で「免震」は高性能ですが、コストと立地条件に厳しい制約があります。
その中間で「最も現実的かつ、繰り返す余震に圧倒的な強さを発揮する」のが、MER SYSTEMに代表される制震ソリューションです。
構造・法適合性からの視点
日本の建築基準法が定める「耐震」は、極稀に発生する大地震で「倒壊しない(=逃げる時間を稼ぐ)」ことを最低基準としています。しかし、現実の震災では本震のあとに何度も大きな余震が続きます。耐震だけの建物は、揺れるたびに目に見えないダメージが蓄積し、やがて修理不能に陥ります。
「しなやかに揺れを吸収し、構造体を無傷に保つ」 この制震の思想こそが、都市と家族を救う「レジリエンス」の正体であり、サイエンス構造が制震ダンパーを推奨する法的・科学的な根拠です。
参照元コラム
本件の詳細については、パートナー企業である日本制震システム株式会社の以下のコラムを併せてご参照ください。
▶ レジリエンス住宅とは?災害に強く、速やかに日常を取り戻す住まいの条件


