【メディア掲載】リフォーム産業新聞に掲載 ― 全国200万カ所以上の「倒壊懸念擁壁」に挑む、チーム高橋の取り組み

2026年5月25日(月)発行の『リフォーム産業新聞(第1698号)』にて、東京理科大学・髙𣘺治教授が総監修を務める「チーム高橋 擁壁調査プロジェクト」の取り組みが大きく掲載されました。
紙面に躍る見出しは、『倒壊懸念の擁壁は全国に200万カ所以上 ―― 診断から補強計画まで一貫対応』。 構造設計者として長年現場を見てきた専門的見地から言っても、これは決して大げさな数字ではありません。
■ 家の足元に潜む「見えないリスク」と6つの危険サイン
建物そのものがどれほど頑強に造られていても、それを支える土台である「擁壁(ようへき)」や地盤が崩れてしまえば、住まいの安全は一瞬で失われます。しかし、擁壁の多くは個人敷地内にあり、専門的な相談窓口が限られているため、適切な維持管理が難しいという日本の構造的な課題があります。
特に注意すべき、擁壁が発する「重大な崩落トラブルの前兆(サイン)」は以下の通りです。
- 小さなひび割れ(目地やコンクリート自体のクラック)
- 雨が降った後の「水染み」や漏水
- 擁壁の隙間から植物が繁茂している
- 壁面の傾きや、局所的な「ふくらみ」
- 排水口からの排水不良や詰まり
- 周辺からのカビ臭・異臭(地中の水分が腐敗しているサイン)
これらの小さな異変は、地中で大きな負荷がかかっている証拠であり、放置すれば大雨や地震をきっかけに一気に崩落するリスクを高めます。
■ 「チーム高橋」が目指す、壊れる前に守る防災
本プロジェクトは、総監修を務める髙𣘺治教授(東京理科大学教授・株式会社サイエンス構造 会長)のもと、ハウスメーカーのアエラホーム株式会社をはじめ、構造・地盤・施工・材料の各分野の専門企業(日本衛生センター、帝人、金森藤平商事、ライフベース等)が結集した産学連携プロジェクトです。
最大の強みは、「壊れてから莫大な費用をかけて直す」のではなく、「壊れる前に、正しい診断によって未然に守る」一貫体制にあります。
■ 既存の擁壁を壊さず、コストを「3分の1」に抑える最新技術
従来の擁壁改修は、古い擁壁を一度解体して造り直す大規模な工事が必要となり、数百万円からケースによっては1,000万円以上の巨額な費用がかかることが、対策を阻む最大の壁でした。
これに対し、髙𣘺教授らのチームが提案するのは、「ポリウレア樹脂」と「アラミド繊維」を掛け合わせた最新の補強工法です。 既存の擁壁をそのまま生かし、内側からしなやかに、かつ圧倒的な強度で補強を施すことで、従来の一般的な解体・再施工に比べ、約3分の1程度の現実的なコストでの対策を可能にしました。
■ 構造科学からの視点:防災は命への投資
「安ければいいわけでもない。高ければ安心というわけでもない。大切なのは、正しい診断と、正しい判断です。」
ご自宅、ご実家、あるいは相続された土地や空き家。 「少し気になる擁壁」があるなら、それは点検を始めるべき重要なサインです。小さなひび割れに向き合うことが、大切な家族と日常の命を守る最初の一歩になります。
サイエンス構造は、これからも最先端の構造科学を誰もが使える「社会のインフラ」として実装し続けてまいります。
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